
「空冷式チラーは水でワークを冷やす?!」チラーの空冷式と水冷式について
突然ですが、チラーの空冷式と水冷式って
妙にややこしくないですか?
商社である弊社、内外テックが唯一自社製品として製造・販売する
「クールゴン」は、産業用の空冷チラーですが、
冷却水を循環させてワークを冷やします。
では一体何が空冷と呼ばれる所以なのでしょうか?!
この記事ではチラーの構造を理解して頂いて、空冷が良いのか、
水冷が良いのか、判断材料にして頂けるよう、
しっかりとご説明していきたいと思います。
目次[非表示]
- 1.まずは「チラー」の定義から
- 2.冷凍機を冷やす方法の違い
- 3.空冷式・水冷式それぞれのメリット・デメリット
- 4.製品紹介~NaigaiTEC「クールゴン」~
- 4.1.特徴1:簡単設置の空冷式
- 4.2.特徴2:省スペース
- 4.3.特徴3:低コスト
- 4.4.特徴4:デモ機で導入検討可
まずは「チラー」の定義から
チラーは、温度制御した液体を循環させて、ワークや装置を冷やしたり、
時には温めたり制御する装置の総称です。
おもに冷却が目的用途である事が多いことから【チラー=Chiller】
と呼ばれています。
空冷式も水冷式も、対象物を冷やすのは液体(循環液)である
と申しましたが、実は、チラーの中で、液体を冷やす方法によって、
空冷式か水冷式かが決定するのです。
冷凍機を冷やす方法の違い
どのチラーも、コンプレッサーで凝縮させた液体を、一気に
キャピラリー(膨張弁)で減圧する事で冷たい気体を生成する
「冷凍機の機構」が組み込まれています。
ワークを冷やす循環液は、その冷凍機と熱交換をすることで
温度を低く保つことが出来るのですが、
冷凍機のコンデンサー部分を冷やす機構が空冷か水冷か
という事が、名前の所以となっているのです!
空冷式チラーの構造
空冷式・水冷式それぞれのメリット・デメリット
水冷式は、冷凍機用に冷却水が必要ですので、
水冷用配管設備が必要になり、設置に手間がかかりますが
冷却効率に優れていて、室内に排熱を発生させないという
利点があり、クリーンルームでの設置に好まれる傾向があります。
一方、空冷式はチラー内に内蔵したファンモーターで
冷凍機を冷やすため、水冷管が必要無く格段に設置が簡単です。
しかし室内に排熱が発生するので、狭い場所では
排気設備が必要になることがあります。
手の平を冷却する手形冶具!
内部に循環液を流す水路を切ってあります。
製品紹介~NaigaiTEC「クールゴン」~
ではでは、内外テックが開発・生産する
小型空冷チラー「クールゴン」をご紹介させて頂きます。
クールゴン4つの特徴
特徴1:簡単設置の空冷式
電源(AC100V)と、タンクに循環液を入れるだけのオールインワンチラーです。
特徴2:省スペース
机の下に入るほどコンパクトな設計(幅375mm×高さ524mm×奥行490mm)
ですので、研究所などにも最適です。
特徴3:低コスト
日本国内産では抜群のコストパフォーマンスを誇ります!
特徴4:デモ機で導入検討可
熱量計算、揚程計算も最低限必要ですが実際に接続してみて、
うまく温度調整できるか確認される方が安心です。
クールゴン(NTC-HC075)
● 冷却能力:0.75/0.8kW
● 設定温度範囲:10~25℃
● 循環液:純水
● ポンプ能力:0.06/0.08MPa
● 定格流量:7 ℓ/mini
● 使用冷媒:HFC-134a
この度、内外テックの自社ブランド温調機に、
低温仕様もラインアップしました。
空冷式の為面倒な配管工事は必要なく、プラグインですぐに使用
できます。-10℃~+10℃の範囲でクーリングが可能です。
クールゴンⅡ(NTC-HC030)
● 冷却能力:0.3/0.36kW
● 設定温度範囲:-10~10℃
● 循環液:ナイブライン
● ポンプ能力:0.06/0.08MPa
● 定格流量:7 ℓ/mini
● 使用冷媒:HFC-134a